×
夜寝る前に

 以下のリンクから、SSに飛びます。物凄く短い。
 コルダ1が1つ、コルダ2が2つ、ラブレボが1つ、水旋2が1つです。
 勢いと、ノリだけで書いたので(いつものこと)、色々見逃してください。
 リンクで飛んでも、下へスクロールしても読めます。




 1.「また」の言葉に少しは期待してもいいかな

 2.「脈なし」って訳じゃないと思うけど

 3.夢でも会いたいなんて重症だ

 4.斜め45度ってこんな感じ?

 5.毎日が君に逢いに行ってるようなものだ











1.「また」の言葉に少しは期待してもいいかな

「また明日」
 ヒトミちゃんの言葉に、ゆっくりと頷いた。
 彼女は僕に希望をくれたから。
 だから、彼女との約束を違えるなんてことはできない。

 真夜中、一人部屋で発作に襲われた僕は、それだけ思ってナースコールを押したんだ。



 また逢える。いや、また逢う。
 君が僕をどう思っているかは分からない。
 でも、答えを聞きたい。少しだけ期待してる自分がいる。
 だから、答えを聞くまでは―――。


ヒトミのために生きていると言い切ってもおかしくない人だと思う。
このページのTOPへ ▲








2.「脈なし」って訳じゃないと思うけど。

「日野さん、どんなタイプが好みだと思う?」
「唐突だな、おい」
「それを俺たちに訊くのか?」
「だって、僕は転校して来たばかりだよ?」
「俺も、科が違うんだから滅多に会うことはない」
「俺だってクラスが違う。何かない限り話さない」
「役に立たないなあ…」
「…悪かったなあ、加地」
「…………」
「凄く優しいし、笑ってくれるし脈なしって訳じゃないと思うけど…」
 そう呟いて、加地はため息をつく。

――脈なさそうなこの二人も、同じような反応されてるんだよなあ…

 どうしようもなさそうな3人が揃ってしまった。


私は2年生トリオが大好きですよ(笑顔)
このページのTOPへ ▲








3.夢でも会いたいなんて重症だ。

「ねえ、柚木」
「何?」
 登校直後からため息つきっぱなしの火原が、ようやく話す気になったのか、柚木の傍に寄った。
「俺、変かな」
「……唐突すぎて分からないなぁ…」
 笑みは湛えていても、どことなく戸惑っている表情は隠せなかったらしい柚木。
「香穂ちゃんとこれだけ一緒にいるのに、夢でも会いたいって思っちゃうんだ」
「…火原」
 呆れたような、面白いものでも見たような、そんな表情で火原の頭を撫でる。

「そこまで人を想えるのは素晴らしいことだよ」


柚日にならない限り、柚木は本当の恋愛ができないまま終わるんだろうなと。
最後の言葉は、私が思っているままです。
人を好きになれるだけで、その人は素晴らしいと思うんだ。

このページのTOPへ ▲








4.斜め45度ってこんな感じ?

「昨日、日野さんに会ったんだ」
「へえ」
 なんで香穂子の恋人である俺に言ってくるんだと言いたくなるのを必死にこらえる土浦。
「それで、一緒に食事したんだよね」
「……へえ?」
 昨日、メールしたときはそんなこと言ってなかったじゃないか、香穂。
「その後、買い物行ったりしたんだよ」
「……」
 ああ、そうか。
 土浦の中で、答えが出た。
 香穂子は俺とのデートをドタキャンしてまで、加地と遊びたかったわけか。なるほどな。
「僕がどういうつもりで遊びに誘ったかは分かってたと思うんだけど…」
「どういうつもりだったんだ」
 さすがに言葉が出てしまった。
「なんか、土浦の誕生日プレゼント選びにつき合わされただけだった」
 これって予想斜め下?
 ため息をつく加地と、教室のドアの前で頭を抱えて座り込んでいる香穂子。
 土浦は二人を見比べて、何が原因なんだろうなと考えた。


1.加地と遊んでいたことがばれたから。
2.加地が下心ありで遊びに誘ったと初めて気付いたから。
3.土浦へのプレゼントを買っていたことをバラされたから。
お好きなものをどうぞ。

このページのTOPへ ▲








5.毎日が君に逢いに行っているようなものだ

「で、安曇は何をそんなに苛立ってるの」
「苛立ってなんていない!」
「ほらほら、怒ってるでしょうが」
 吉乃のバカにしたような声と、どう考えても怒気を含ませているとしか思えない声が、九艘本家に響いていた。
 これから安曇が言うところの「大事な一族会議」があるというのに。吉乃は全く思ったことがないが。
 安曇ももう少し肩の力を抜けば生きやすくなるだろうに。………ああ、そうだ。
 彼女の前だけでは、肩の力が抜ける奴だった、安曇は。
 そう思って、内心大笑いの吉乃だ。
 一族目の前にして、あいつが一番大切だと言い切ったことは、未来永劫語り継いでやろうと思っている。
「で、結局何があったの」
「……今日、あいつが一謡の郷に行くと言って学校を休んだ」
「今までも何度かあったねえ」
「それとは関係ないが」
「うん?」
「今日の、数学・化学・英語・古典。どの小テストも散々な結果だった。…って、こら、笑うな!」
「いや、安曇ってバカだなーと思って…」
 笑いを噛み殺しきれていないまま、吉乃は俯きながら必死に笑いを収めようとしていた。
 なにが関係ないだ。ない訳ないだろ。
「何、お前って毎日お嬢ちゃんがいないと学校で落ち着かないわけ?」
「だ、だから、関係ないと言っている!!」
 もう二人ともおかしいんじゃないの。
 それは安曇と一緒にされてしまうきらの為に言わないで置こうと、最後の優しさを見せた吉乃だった。


安曇はきらなしで過ごせない気がするんだ。
このページのTOPへ ▲






うん、これを書いたときの私は何か思いっきり勘違いしてる。

◇ starry-tales 〜夜眠る前に(男の子)〜
掲載: 08/05/11