以下のリンクから、SSに飛びます。物凄く短い。
各タイトル脇の()内は語り→相手で書いてあります。
必ずしもカップリングではないのでご容赦ください。
リンクで飛んでも、下へスクロールしても読めます。
1.意地っ張りなところ
2.小さいのに大きいところ
3.大人しいと思ったら寝てるところ
4.嘘つきで照れ屋なところ
5.背中を向けられるのが苦手なところ
6.爪先立ちで無理してるところ
7.「目の中にゴミが」なんて言うところ
8.イラつくとやつあたってくるところ
9.「さっきはごめん」と謝ってくるところ
10.精一杯返そうとするところ
11.手がいつも冷たいところ
12.もどかしいくらい無欲なところ
13.楽をするのが下手なところ
14.嬉しそうに見つめてくれるところ
意地っ張りなところ(きら→康秀)
あの神社で、偶然見かけた先輩の姿。
『俺』って言葉に驚いたよ。
それ以上に驚いたのは、先輩の抱えた闇だった。
抱えた過去は重すぎて。反発しか浮かばなかった言葉の意味を知った。
そうしたら、ただ1つのことを祈ってた。
好きかどうかなんて分からないけど。
私が邪魔だとしても傍にいたいよ。
『家のことは俺が負うべきことだから』
意地になったような甘やかす言葉に、私は甘えてもいいだろうか――
わかんないって言ってるきらへの洗脳告白は一生忘れないと思う。新しい。
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小さいのに大きいところ(日野→冬海)
出会ったばかりの頃は、一言一言躊躇いがちで、人目ばかり窺ってたね。
あれから一年。数え切れない思い出があるね。
『香穂先輩』と私を呼ぶ声が震えていたのも嘘のよう。
『先輩は…っ』
せっかくできた友達に私のために怒ってくれた。そんなことしないで。私は平気だから。
言葉は涙と嗚咽に埋もれてしまった。
私よりも小柄で守ってあげたい存在は、いつの間にか私を守ってくれるほど大きくなっていたんだね。
アンコールの冬海イベントには泣いた。強くなったね…!
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大人しいと思ったら寝てるところ(皇→むぎ)
遊びに来ては歌舞伎のDVDが見たいだの、写真見せて欲しいだのと騒がしいのに、今日は大人しかった。
滅多にない休みだと言えば、誘う前に『夕食は何がいい?』なんて訊いてきた。
休みの日。遊びに来たあいつは、妙に大人しくて。
楽しみすぎて眠れなかった、と可愛いことを言っていた。
そして気付けば俺の肩に頭を乗せて夢の中。
「…据え膳食わぬは…」
思ったが。依織の二の舞は間違ってもご免だった。
皇は依織の二の舞は踏まないと思う。EDでも踏まなかった。って言うか、皇は据え膳とか言わない(笑)
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嘘つきで照れ屋なところ(陽菜→拓哉)
『バカ』『おかしいだろ』『何言ってんだ』
全部、可愛いとしか思えない言葉ばかり。
怒る姿を笑っちゃいけないのは分かっていても、笑ってしまう。
「こら陽菜、何笑ってんだ」
いつもは照れで怒鳴る拓哉先輩が本気で怒ったのは、烏に連れ去られた翌日。
いつになく真剣に怒鳴られたことに、
「愛されてるなあって思ってました」
「…バカじゃないのか」
照れだと分かる言葉に、やっぱり愛されてると実感した。
水旋2史上最高のイベントは吉乃ルートでの説教だと思う(笑)
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背中を向けられるのが苦手なところ(鷹士→ヒトミ)
『ごめんね?』
小さな小さな妹は、目を離しただけで不安がって、少し背中を向けると泣きそうに謝った。
それがたまらない。その気持ちが愛しさだと気付いたのはいつだった?
最初は妹として愛した存在だったのに。
「ごめんね?」
今も少し顔を逸らせただけで不安そうに謝る。
どうしたって兄妹なのに。
ご機嫌を取るように着いてくる妹がこんなにも――。
狂っていることは分かっているのに止められない。
ドン引くほどガチな兄妹もので大変美味しかったです。恋愛ルートの切なさは異常。
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爪先立ちで無理してるところ(亮司→珠洲)
「うーっ」
聞き慣れた声が今日はなぜか唸っていた。
「珠洲?言ってくれれば取るよ?」
「うわっ」
後ろからひょいと本を取ってあげれば、驚いたように振り返る。
「ええと…亮司さんに頼っちゃいけないと思うから…」
従姉を気にした言葉に苦笑が漏れる。
全ては自分がこの存在に惹かれてしまったことが罪なのに。
(愛してる…)
優しい真緒を傷つけた末の恋だから。
これだけは何を後悔しても、譲れない。
でも、真緒も亮司を利用しただけっぽいですけどね。(ファンブックより)
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「目の中にゴミが」なんて言うところ(土浦→日野)
聞こえよがしな罵詈雑言はあいつの耳にも届いているのか。
屋上で、何も知らない奴があいつの全てを貶めるように話していた。
そんな奴らは実力で見返せばいいと分かっているけれど。
コンクールでも同じことがあった。初めてぶつけられた悪意だったんだろう。
凛とした姿が時折、膝をついていたのを知っている。
泣いていたのか?その言葉に「目にゴミがね」と笑ったあいつを守りたくて。
俺がお前を守るから。
通常ルートの行き違いには萌えさせて頂きました。仲直りイベントやばい…!
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イラつくとやつあたってくるところ(日野→柚木)
迷惑な人だなあ。
勝手に愛想振りまいて、勝手に苛々してるだけなのに私に当たるように、辛辣な言葉を向けてくる。
あんな優しくて甘い笑顔、私最近見てませんよ。
愚痴るように抗議してみれば、やっぱり馬鹿の一言で片付けられた。
それでも、見返りなんてほとんどないこの人の傍にいるのは。
こんなところ、私以外に絶対見せないって分かってるからなんだけど。
こんな人が好きな私も相当おかしいって分かってる。
未だに何で私は柚木が好きなのか自問自答の日々です。答えが出ない。
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「さっきはごめん」と謝るところ(夏木→望)
何ヶ月も連絡が取れない恋愛を続けるなら、可能な限りまめに連絡するしかない。
そう言われて電話してみれば『お帰りなさい』の嬉しそうな声。
安心したのについ『まだ待ってたのか?』なんて言ってしまって。
何度これで後悔したか知れないのに。
とにかく謝ろう。
通話ボタンに指をかけた瞬間、メールを知らせるメロディが。
『さっきはごめんなさい…』
待ち受けに貼った見慣れた番号を速攻で呼び出した。
有川浩の海の底から。有川作品でも上位で好きなカプ。ニュースで海自の文字を見るとキョドります。
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精一杯返そうとするところ(レイン→アンジェリーク)
庭の花に一つ一つ話しかけるアンジェが可愛くて、論文から視線を上げて見つめてみる。
「レイン、」
花のよう、とは彼女のためにある言葉だろう。
屋敷の名前のような暖かさを感じる笑顔が眩しくて、そんな彼女を、
「これが終わったらアップルパイ食べましょう」
「愛してる、アンジェリーク」
言葉が自然に溢れるように、自然と笑みが浮かんでくる。
「え?あの…」
精一杯さも愛しいと言ったらどうするだろう?
王道イベントの数々のレインアンジェが大好きです。SPでの蔑ろっぷりには涙しました(笑)
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手がいつも冷たいところ(王崎→日野)
ふと指先が触れた時。彼女がきょとんとした。
「どうかした?」
「あ、いえ。…思ってたより体温低いんだなあって」
「そうかな」
高い方ではないと思うけど、そう言われたのは初めてだ。
「でも、先輩らしいかも」
「?」
「心があったかい人は手が冷たいって言うじゃないですか」
本当だったんですね、と朗らかに笑う彼女。でも、それなら、
「君の方が低くないとおかしいよ」
俺は君ほど優しくなれないから。
ベッタベタなネタですみませんでした。タイトルとカプで読めたんじゃないかと…。
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もどかしいくらい無欲なところ(ベルナール→アンジェリーク)
君でなくてもいいだろう!?
ハンターとしてタナトスと戦う君に心の中で叫んでいた。
わざわざ死にに行くようなことをしなくても、僕が守るから。
これだけ大人がいても、こんな小さな女の子に宇宙の存亡が掛かっているなんて。
何と罵られても構わない。
君がいない世界に意味はない。
そんな青臭いことだって当たり前に思ってしまう。
何も望まない君だけど。自分の運命だけは諦めないでほしい――。
一人だけアンジェの使命に真っ向から疑問を投げかけたのがベル兄さんで、正直泣くかと思った。だよな、おかしいよな!
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楽をするのが下手なところ(金澤・吉羅→日野)
一日おきに学院に足を運ぶと嫌でもあの音が響いて、あの姿が映る。
「また面倒なことに巻き込んでくれたな」
「面倒な事態にしてくれたのは彼らですよ」
ふらと理事長室の扉を開けたのは金澤だった。
「コンミス試験って…酷すぎないか?」
抗議の言葉に視線を逸らして押し黙る。
先輩はため息を一つ吐いてから、
「お前は面倒なことになるなよ」
その忠告が誰と何を示すのか何となく分かって、ため息しか出なかった。
金澤に「お前は」と言わせたかっただけです(笑)日野に振り回されるなよ?と忠告。
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嬉しそうに見つめてくれるところ(東條→むぎ)
『…お帰りなさい、葵さん』
もう泣いている彼女を、すみませんと抱きしめる。
届かないと諦めた想いは、今腕の中に確かにある。
逢いたかった、見つめたかった、話したかった、触れたかった。
堪えていた想いが多すぎて、何から言えばいいのか分からない。
『もう離れないですよね』
そう言って花のように笑う君だから。
そんな綻ぶような笑顔を見守りたいから。
未来を約束できる日々が続きますように――
執行猶予がつかない意味が分からない!殺人犯にすらつくのに!!
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